202207022116 28℃ 曇り
ディプティックのサン・ジェルマン。数年置いてから馴染む香りってある。
ここのはトワレとパルファムが光と影のようで収集欲をそそられて困る。
香りはいくつあってもそれぞれ物語があるので、本同様に尽きない。
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河原枇杷男はどうやら亡くなって数年経つらしいと言うTweetを見つけてしまい、悲しい。
枇杷男忌や色もて余しゐる桃も
死にごろとも白桃旨き頃とも思ふ
この二句のように、桃生る頃の事だったんだろうか。それともまだ白桃旨きころを死にごろと生きていらっしゃるんだろうか。
句集は全く手に入らない。
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夏が始まり、憂鬱だ。
平熱と同じ空気の中で私は全く無力であることよ。
子どもですらうんざりの表情。
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秋号投句:サイダー
晩年の夢見てゐたり山笑ふ
点滴のとつとつ落つる昼うらら
辛夷咲く雪よりも色やはらかに
突風や蜜蜂蕊にしがみつき
魂は何処へ躑躅は散り散りに
母として生まれたわけでなし立夏
落ちてゆくサイダー喉を焼きながら
四十代の腕にうなじに青嵐
枇杷を剝く男の指のごつごつと
ひとしづく艶やか吾子の洗ひ髪
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日々眠い。仕事していても本を読んでいても。