ハロー！ベイビーグリーン・破水でスタート

2007年5月13日、午後6時。

買い物から帰ってソファに腰をおろした途端に水風船を踏んで弾けたような感覚があって、あれれ、これがもしや破水というやつか、と慌てて夫に「破水かも！病院かも！」と告げる。病院に電話すると、「ああ、それは破水かもしれないですね。今から病院来て下さい」と言われ、タクシーで向かう。

運転手さんに「お、生まれるんですか！安全運転で行かなきゃね」なんて言われて、浮き足立つ。いい加減おなかもぱんぱんで、予定日も一週間ほど過ぎていて、早く出てきてくれよー、なんて思っていたのだ。なので不安よりも先にやっと出てくるのかあ、とうずうずしてしまった。道行く人が振り返るほど尖がっておっきいおなかだったんだもの。それにまだあんまり実感など湧かず、どこか他人事、のような気分が抜けなかったというのもある。遠足前みたいなふわふわ感。

当時の実家から歩いて5分のT医療センターには19時前に到着して、陣痛が始まるまでは個室に移れないということで夫には実家で待機してもらった。

何もすることがなく、とろとろと眠たくなる。気がつけば夜中の1時。助産師さんに陣痛が始まったよと起こされて個室に移動し、夫を呼ぶ。寝たら起きれんな、と思ってずっと実家で漫画読んでいたらしい。10分ほどで来た。まあ、来てもらったってやることは何にもないのだけど。

最初は大体50分間隔くらいで陣痛がやってくる。ぐうう、と張って下に抜けるような鈍い痛み。でもまだ全然それは我慢できるくらいのもので、早く間隔短くなんないかなあ。などとのんびり構えていた。