昨日の夢「リリーさんにハロー」
白く明るい夏の道。アスファルトが乾いて土くさい。
自転車に乗っている。眺めのいい坂道で、ぐねぐねと上下の激しい長い坂が四方八方に広がっている。
頭上には銀色のモノレールが走る。風は強いが音はなく、人もいない。無音の夢って初めてかもしれない。
生垣から雪柳がわさわさと満開に垂れ込めている。坂道をノーブレーキで駆け下りる。片手には地図。何を探しているのかって、それはリリさんの家だ。
どうやらリリさんのブログに、家の所在地のヒントがぽろぽろと書かれていて、それらを組み立てたらば「あ!あそこだ!」と気がついて、リリー家探しに出たのだった。
自転車をぐいぐいと漕ぐ。空は晴れていて気持ちいい。あの店があって、この写真の十字路がここで、と探すうちに、路面電車の線路沿いに立つマンションを見つけた。道を挟んで向かいには大きな駐車場がある。
あの青いカーテンのかかっている部屋がリリさんちだな、と思っているのに、はたとそこで自分が全くのノーメークだということに気がつき、窓をノックするかしないか躊躇しているところで目が覚めた。