風景喫茶

備忘録(風景喫茶より)

夢の中にいる。

学校の屋上で、空を見上げている。

鳶が空の低いところから、高いところまで、

目で数えられるだけでも二十羽以上。

ぐうるりぐるうりと輪を描き飛んでいる。

鳶が作るループはゆっくりたおやかに上昇し下降し。

モビールのように。スロウモーションの竜巻のように。

その数は数え切れないほどに徐々に増え、砂嵐のように黒い渦巻となって上昇し下降し。

見つめている僕は、

誰か死んだのだろうか。

と、考えている。