2009-01-31 夢 夜の匣 夢の中にいる。 学校の屋上で、空を見上げている。 鳶が空の低いところから、高いところまで、 目で数えられるだけでも二十羽以上。 ぐうるりぐるうりと輪を描き飛んでいる。 鳶が作るループはゆっくりたおやかに上昇し下降し。 モビールのように。スロウモーションの竜巻のように。 その数は数え切れないほどに徐々に増え、砂嵐のように黒い渦巻となって上昇し下降し。 見つめている僕は、 誰か死んだのだろうか。 と、考えている。