風景喫茶

備忘録(風景喫茶より)

怖い夢 261号室

これは去年見た夢。

261号室は呪われている、という電話が母からくる。

ここに引っ越してくる前に住んでいた、駒沢のマンションの部屋だという。

「やっぱりねえ、こないだ××がそこに泊まったら、猟銃をもった男の幽霊が出たんだって」

と、母が話しているのを聴きながら、気づけば自分がそこの261号室にいるのだった。

まずいことになったと思う。261号室のほらあの寝室の天井の、と母の話は続く。

まさにその隣の部屋にいるのだと言いたいのだけれど声が出ない。

そういえばあの寝室の天井にはどうしてか黒い手形がついていた(←これは本当の話。前の実家のマンションの寝室の天井には黒い手形が二つだか三つついていた)。

勝手口から飛び出し、走る走る。夜の道。後ろから確実に何かが追って来る。目に見えない。圧倒的な気配だけがびょうびょうと走り寄ってくるのがわかる。

駒沢公園を抜けて246号を走る。空と高速道路が反転して、自分が追いかけられているのか追いかけているのか全くわからなくなった。