昨日の夢「rhythm」
屋外バーというところでウヰスキーを飲んでいるのだった。
焚き火がそこかしこに焚かれ、そこかしこでジプシーらしき男や女がギターを掻き鳴らし歌う。音の氾濫。
紺色の空にきっちりと縫い付けられたように、星が正確な位置で正確に光る。
指で星をなぞると出鱈目な星図になった。
肉の焼ける匂い。ぱちぱちと火の爆ぜる音。煙たい空。ざわざわと輪郭のない喧騒。
私の座る位置から一番近い焚き火の周りには人垣が出来て、それはどんどん広がる。人垣の隙間からひどく格好いいミュージックが流れてくるのだった。
人込みを掻き分けて焚き火の輪の中に入ると、ジャンゴ・ラインハルトが演奏をしていた。
こんな素晴らしい曲は聴いたことがない、と言うと、100年後の新曲だ、と笑う。