202202131110 4℃ 雨
雨は一粒一粒ものがたる、とは山村暮鳥。
まさにその通りだと雨の日に窓際でぼんやりしているとしみじみ思う。
雨音は一粒一粒記憶の音だ。
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あんまり体が冷えるので、スープが飲みたくなった。
鍋に油をひいて、ニンニクと鷹の爪。
くし切りの新玉ねぎと適当に切ったトマトと鯖缶を入れて炒めて、
水とその時ある出汁(和風でもコンソメでも。今日は白だし)入れて、
塩胡椒やらスパイスやら、気分で醤油入れたり、酢を入れたり。
具だってまあなんでもいいのだ。ウインナーとセロリでも、鮭とじゃがいもでも。
ポークビーンズの缶にマッシュポテトを牛乳で伸ばしてみてもいいかもしらん。
スープというのは実に寛容なジャンルだと思う。
しみじみ美味しい。温まる。スープだって記憶の味だ。
これもいつかのスープだし、この雨音もいつかの雨音で、そんなこと思い出しながらいつか死ぬんだろう。
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なんとなく編む手も滞っているというのに毛糸を買い足してしまった。
羊毛破産したらどうするんだ、私。