風景喫茶

備忘録(風景喫茶より)

夜の匣

昨日の夢  In Space, No One Can Hear You Scream.

硝子のように透き通った異星人といつものバーでジンを飲んでいる。透明な身体は電球の灯りで輪郭だけが薄青く浮き上がって見える。ピアノの音と煙草のけむり。 バーテンの顔は暗くて見えない。 「きみの星にはなにがあるの」 「空中に固定された虹と、(思い…

昨日の夢 Jazzy step

ぴかぴかと赤い広いフロア。クラブのようだがDJブースがない。音楽が全体を包み込むように流れ込んでくる。 I氏が踊る。 「ほら、俺たちの頃はジャズのステップ」 ジャズのステップなるものがなんなのかわからないけれど、ああそうだね、ジャズのステップだ…

昨日の夢

昨日見た夢。 空に浮かぶ数々の帆船から銀色の雨が降る 白い砂浜が広がり、遥か彼方に浅いミントゼリーのような海 円く波打ち際に囲まれている 黒い蝙蝠傘をさしてさかさまに空を歩く影の人たち 仰向けに寝転がって全てを見ている 白い灯台の中に殺される人…

夢の中にいる。 学校の屋上で、空を見上げている。 鳶が空の低いところから、高いところまで、 目で数えられるだけでも二十羽以上。 ぐうるりぐるうりと輪を描き飛んでいる。 鳶が作るループはゆっくりたおやかに上昇し下降し。 モビールのように。スロウモ…

夢の視野

灰色の空。暗く、渦を巻くように低く垂れこめている雲。落ちてくる雨。 雨の中、私はプールサイドに一人立っている。これは夢だと、頭の片隅に覚醒している自分がいる。夢の中の視野は現実のそれとは比較にならないほど広い。 プールサイドに立ちながら私は…